File No.1 適齢期ラブストーリー

File No.1 適齢期ラブストーリー

日時
2005年7月 18日(月)14時/19時
会場 筑波大学第2学群2C107教室

キャスト

女1 南部久美子
女2 西垣知恵
男1 廣岡篤
男2 松本英明

スタッフ
作・演出・舞台美術 廣岡篤
舞台監督 島村恒輝(劇団竹蜻蛉)
照明 海野雪絵
音響 廣岡篤
映像 TAKEvideo
衣裳 南部久美子
小道具 鳥原弓里江(劇団竹蜻蛉)
宣伝美術 A-flo factory

制作 篠原恵実
企画・製作 ナンブケイサツ

あらすじ
「仕事と私とどっちが大事?」

悩める彼女は適齢期。
今夜も電話であれやこれ。
ふられて怒って蹴飛ばした、
真っ黒色の消火器の、
こらこらこらって持ち主は、
仲良くなろうとジェンガする。
彼女の悩みを解くために、
彼が話したフィクションの、
ドラマの舞台は公園で、
女子高生とホームレス、
可憐な少女とおじさんの、
恋の行方は彼女には、
何の関係あるのだろ?

都会のビルの谷間には、
人の心が吹き溜まり、
君の一部があの人の、
全部を変えることもある。

筑波大学最古の劇団、劇団竹蜻蛉出身の
廣岡篤、南部久美子を中心に旗揚げされた劇団ナンブケイサツ。
「呼吸をするように自然に」つくられた本作は、
旗揚げ公演の気負いをまったく感じさせないさりげない作り。
ベンチ一つのシンプルな舞台上には、
かつてはトリックスターとして名を馳せた二人のシンプルな演技。
それでも随所にバランスよく飛躍的なキャラクターを登場さる緻密な構成。
共演は二人の世界を忠実に再現する二人の懐刀、松本英明と西垣知恵。
物語から、美術、照明、音響にいたるまでの全てを自然にさりげなく。
おおよそ力が入りがちな演劇界にスムーズに、且つスタイリッシュに、
新生劇団、ナンブケイサツが「適齢期ラブストーリー」で忍び込む。

レビュー
暗闇に浮かび上がる一つのベンチ。
そっと登場するOL風の一人の女。
静かな物語のスタートは突然登場する不思議な男によってぶち壊される。
「あなたとお友達になりたい」
「なぜ?」
「だってあなた、悩んでるでしょう?」
「そりゃ、悩みの一つぐらい・・・」
「私が解決しましょう。」
「・・・?」

関係のない話を始める男。

「あなたの人生をドラマにしてお見せします。」
「私、こんな人たち知らないんですけど。」

一見、彼女に全く関係のないドラマはそれでも進んでゆく。
やがて、本当の意味でドラマに引き込まれる二人。

「私、今、出演してた?」

やがてドラマは最後のシーンをむかえる。

「最後はあなたが決めるんですよ、あなたのドラマですから。」

知らない他人の人生が自分を助けることもある。

力を抜いて静かに流れる物語。
それでも所々に飛び出す突飛な演出。
大声張り上げてコント風のシーンの後に、
しんみりポエムを詠んだりもする。

洒落た音楽に乗せて、繰り返される毎日に潜む、
ごくごく小さな出来事をテーマにした本作は、
公演前に演出が掲げた目標
「佳作を目指します。」を軽く越え、
それでも「隠れた名作」と決して表に出そうもない評価を得た。
旗揚げ公演なのに。

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